ゆり子のココロ

作家/カウンセラーである根本裕幸氏のぐーたらなお弟子。 「心を抱きしめる」をテーマに日々感じたことを綴っていきます。

理解できない相手の言動にも、愛と罪悪感が隠れている。

皆さま、こんにちは。

 

ベストセラー作家で20年以上心理カウンセラーをしている根本裕幸氏のお弟子、

ぐーたら大好き!心理カウンセラーのゆり子です。

 

「雨降って地固まる」なんて言いますが、先週の大雨は凄かったですね。

私はこのことわざをふと思い出していました。

 

先日、私は実家にいたのですが、3時間もロックマン父さんと話し合ったんです。

多分、今までで一番腹を割って対話をしたんじゃないかな?笑

 

父が生きているうちに対話することは幸せなことです。

 

 

 

父との関係はまさに「雨降って地固まる」

私の父は、ロックマンと呼ばれる自立の強い父親です。

 

ロックマンをご存知ない方は、こちらを読んでみてください。

ロックマンとは?野良猫男子とは?そして、そのの違いとは? | 心理カウンセラー根本裕幸

 

周囲の人達には情も厚く愛されている父ですが、自分の本音を家族に話すことは出来ず、いつも家に帰ってこない父でした。

 

父が何を考えているのかわからない!

家族に無関心だった父です。

 

私が40歳になる頃、父との関係は一番悪かったでしょうか。

父も父で、大変だった時期だったのかもしれません。

 

ずっと父と心の距離を感じて生きてきましたが、心理学を学んでからは、私から腹を割って父と話してみるようになりました。

 

今はいい感じの関係になれた気がします。

父も私に心を開いているんじゃないかな?と感じます。

 

完全無欠の自己完結型、親密感の怖れを抱え、謎多きミステリーサークルのような父だったんですけどね。

まあ、今もそうですけど。笑

 

帰り際、私はそんな父に手を振ってみたんですよ。

 

そしたら玄関先でロックマンの父が私に手を振り返したという幻想を見たんです。

 

それがね〜幻想じゃなかった!

本当に父が手を振っていました。

 

言葉がなくても、こちらを向いて手を振ってくれる父の姿に私は嬉しくなりました。

 

雨降って地固まる。

問題を乗り越えたら、こんな温かい関係になれるんですね。

 

父は罪悪感から親密感の恐れを持っている

とはいえ、父の行動はいつも自己完結型で、家族には理解できない言動が多いのです。

今の私なら父の心の内を聞き出せるはず(?)

 

そう思って、父にぐいぐいとインタビューしてみました。

巳年女の粘り強さは我ながらたいしたものだと思います。笑

そして私は、姉(と姉の夫)との不仲を心配していることを伝えました。

 

姉夫婦と父は対立しています。

30年くらい前から問題は始まっていました。

 

お互いに裏で陰口を言っています。

毒舌は年々悪化して、対面をお互い避けているように見えます。

 

いろんなことがあって、それぞれが負の感情を抱えたままここまで来てしまったと思います。

 

私は男には男同士の付き合い方というものがあることを理解しているので、私は義兄と父の関係性に関してはあまり心配はしていません。

 

問題は、姉と父が心を開いて対話できていないことだと思っています。

ふたりの間には「親密感の怖れ」というものが隠れていそうです。

(私もそうだった)

 

父と姉は本心を見せません。

 

”どうせ自分の言いたいことを伝えても、相手は受け入れてくれない”

姉はずっと幼い頃からこの想いを繰り返して傷ついてきたように思います。

 

姉は親が敷いたレールの上を言われるがまま歩んできました。

そして姉の反抗期は今になってようやく始まったようです。

 

姉は親と交わした約束があります。

姉はそれを望んでいなかったかもしれない。

でも親のために約束を守り、今の人生を選んでいるようにも思います。

 

姉はずーっと本音を言えなかったんでしょうね。

 

父のほうも、姉の期待に応えてこなかった罪悪感というものがあるように思います。

 

父が良かれと思って行動していることは、姉からすると全て愛のない行動に見えています。

そして父から見ても、姉夫婦の行動は愛のない行動に映っているのでしょう。

 

それぞれから話を聞くと、お互いが相手のことを想ってるんですけどね。

お互いが求めている愛が違うのです。

 

 

私にできることは何か?

ふたりの雪解けのタイミングはいつになるかはわかりません。

 

私が父との対話を通して見えてきたこと。

それは父の理解不能な行動にだって、愛と罪悪感が隠れているってことです。

 

「おれは(私の姉に)嫌われているみたいだから…」

「(姉は)心を開いて話してこない」と父は言いました。

 

きっと父は姉に自分自身の姿を見ているんじゃないかな?

心を開いていないのはお父さんもなんだよね。

 

「だったらお父さんから心を開いて話してみたら?」

「自分の想いは自分の言葉で伝えないと伝わらないんだよ。お姉ちゃんは誤解しているよ。」

「私が代わりに伝えることは出来ない。お父さんから伝えなきゃね。」

 

私がそう言うと、父は腕を組んだまま目を瞑って黙ってしまいました(笑)

 

父、岩になる。

 

姉は「父はどうせ私たちのことを理解できない」「父は何も変わらない」と言います。

 

父を変えることはできません。

父が悪いのだ!と思えば姉はいくらでも父を攻撃できます。

(これは私も通ってきた道です)

ですが、これでは自分も変わることはできません。

 

今の状況が嫌なら、自分から勇気を出して変わるしかないんですよね。

 

私はこの数年、父を知ってみる努力をしてきました。

 

どんな思考や感情でそんな言動になったのか?

それは本人に聞いてみないとわからないのです。

 

私たちは相手のことを一方的に誤解してしまうんです。

自分の経験からでしか物事を見ることができないから。

 

「相手の言動の意味や理由」「相手の背景」を知ること。

それを知ることで相手への理解度が深まります。

 

どの考えも間違ってなんかいません。

導き出す答えだって人それぞれ違うもの。

それに良いも悪いもありません。

 

相手の中にある答えは、その人の人生じゃないと出せない答えです。

 

相手からはどんな風に今の世界が見えているのか?

理解不能な相手の世界は違って見えていることでしょう。

 

そして、自分から見えているものが、相手には全く見えていないってこともあります。

 

もし、相手の理解できない言動が、愛や罪悪感によるものだったら?

全ては愛のためだったとしたら?

 

私は父と対話を重ね、やっと父の愛が少しわかってきました。

理不尽に見えた父の行動は、全ては愛のためでした。

 

過去の私は、父が与えてくれた愛を否定し続けていたんですよね。

でも、父にとってはそれが唯一与えられるものだったのだと思います。

 

 

父の愛ある行動は、結果的に姉に対して罪悪感を積み重ねてしまうことになってしまいました。

父の行動は姉が求める愛の形ではなかったからです。

 

相手の愛に気づかぬまま、その愛を受け取らないまま、自分ってやっぱり愛されてないんだわ、あの人は私を傷つける人なんだわ、と感じて生きる世界は、幸せな世界とは程遠いものになります。

 

今、強がっている姉の心には寂しさのようなものがあるんじゃないかな。

 

罪悪感があるなら、愛があるってこと

父の場合は、罪悪感があって姉に近づけない。

姉の期待に応えられなかった後ろめたい気持ちが隠れていると書きました。

 

でもね、罪悪感があるなら、愛があるんです。

愛があるなら、罪悪感だってあるんです。

 

人の心は複雑ですね。

嫌い!でも好き!と両方あったりするもので、そこが情熱的なところでもあるんだろうけど。

 

罪悪感も愛も、両方あるからきっと人間らしくいられるんですよね。

そんなわけで、自分の中にある罪悪感も優しく受け止めてあげたいものです。

 

 

父の考え方は、姉は理解できないかもしれない。

 

私も「お父さんはそういう風に考えるんだなー」とやっと少しだけ理解できたくらいです。

 

今の私ができることは、ふたりの間にいること。

そこに私の価値を見ました。

 

ふたりの使っている言語が違うようなもので、私が通訳すればいいんだよね。笑

 

父の想いと姉の想いを両方知っている私なら、ふたりに伝えられることもあるんじゃないかと思っています。

 

時間をかけてじわじわと、私は諦めずに自分ができることをやっていきます。

 

 

あなたも理解不能な言動をする人にお困りだったりしますか?

その方が抱えている愛と罪悪感を知ったら、あなたの見える景色がちょっと変わるかもしれません。

 

話したいことが浮かんできたら、カウンセリングを受けるチャンスですよ✨

 

現在、6月分個人セッション受付中です。

usao-dosanko.hatenablog.com

 

ゆり子と話してみたい方はぜひご参加くださいませ。

usao-dosanko.hatenablog.com

 

本日はここまで。

 

読んでくださりありがとうございました。

 

カウンセラーのゆり子でした。